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北九州市の議会報告会

  11月19日18:30から行われた北九州市議会による議会報告会の様子を傍聴させていただきました。現在「千葉市議会のあり方検討協議会第2部会」で「議会への市民参加」の検討をしていて、それがまさに大詰め。大かたは「ともかく議会による議会報告会をやってみようよ」というところまで来ているのですが、1会派・自民党が強硬に反対。自民党は、議会への市民参加には賛成しつつも「議会が行うべきことと、議員が行うべきことは違う。報告会は議員個人、あるいは会派で行うべきもの」との立場です。
 私自身は、この分科会へ途中からの参加ですので、これまでの議論を全て理解し、また同意しているわけではありません。「議会への市民参加」を厳密にどうとらえる のか、なぜ必要なのか、といった議論では全く一緒かと言えば微妙に違っているところもあります。私自身は「議会は、議会としてその決定権を行使した事実について有権者に説明する責任がある。市民は選挙で議員を選んだからといって100%全てを議員に白紙委任したわけではないので、議会としての判断がどうであったか、その結論に至った理由を説明し、意見を聞く必要もアリ、なのでは。また今後の議会としての政策立案に向けて、市民意見を充分に聴き、意見交換が必要」だと感じており、その一つの機会が「議会報告会」
 大方の会派は「議会への市民参加」のあり方はいろいろ議論があろうが、議会報告会が最善の策と言えるかどうかはわからないが、ともかくやってみて、やりながら修正していけばいいのでは、とかなりアバウト感を漂わせながらも、やれる事はトライしてみよう、という感覚です。

 これまで伊賀市の議会報告会を傍聴したことがありますが(http://shimin-network.jp/yuasa/sb.cgi?search=%B0%CB%B2%EC%BB%D4)政令市という大型の市での議会報告会の様子もみておき、今後、もし実施することになれば、参考にしたいと、出かけました。
北九州市議会が行っている議会報告は、一言で言うと大変オーソドックスな「王道」を行く議会報告会でした。23年10月に議会基本条例が策定されており、その14条に議会報告会の開催が掲げられています。今期中の開催スケジュールはすでに決まっていて、決算・予算の議会の後、7区あるうちの3区ずつで開催されます。今回は八幡西区での開催におじゃましました。
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・その他の議員も「傍聴」という形で参加
・委員長が決算概要を説明。副委員長は司会進行
・3つの分科会報告は、正副主査が行い、報告内容は、審査の中で市長質疑に取り上げられたものから2項目に絞って説明
・パワーポイント資料を準備し、原稿も作られており、相当周到な準備があったと思われる。
・要約筆記、手話通訳も配備
・約1時間の報告と、残りの50分ほどが質疑

質疑は概ね一人3分程度、報告以外のものでもOK
・本日の報告は商業地域のことだったが、モノづくりの製造業を呼んでほしい。市は今後どういう産業が伸びるか研究すべき
・市立八幡病院の建て替えの説明があったが、八幡市民会館も建て替えか。市民会館にエレベーターが欲しい
・政務調査費が自治法の改正で使用範囲が広がったそうだが、そんなに広げてほしくない。政調費はもっと公開を
・(要約筆記もつき)前より市民に説明しようとする姿勢が見える
・人口が100万人をわった、これへの対策は
・八幡西区役所の跡地の利用は
・黒崎を副都心にする計画があるようだが、どんな風に進んでいるのか。サンリブがオープンし黒崎商店街がさびしくなる
・商店街の工夫が足りない。市としての支援はしているのか。マンションがどんどん立っている。駅周辺の駐車場や、雨に濡れない、こどもの遊び場など、のサービスが商店街に必要
・北九州に7つの区はいらない。再編は?八幡西は市民センターなしでやってきた。他のところも建て替えではなく、無にしてもいいのでは。
・サッカー場建設は必要ない。同じ費用で火力発電所を作ってほしい。原発なくても大丈夫な市になってほしい。
・これまで区政懇談会には顔を出してきたが、議会報告会は初めて。小中学校の評議員会の成果は?また、給食費の未払いの状況は。あと、市主催にイベントが多いが、その成果の検証はどうか。市が作る活性化ではなく、地元の活性化を大切に。おしつけのイベントは遠慮して。

これらの問いに対して、司会がそれぞれの担当によって、第1、第2、第3、分科会へ振り分け、回答を求め、またその場で回答できないものは、質問者に受付にて連絡先を届けていただき、後ほど回答を送ることに。
また議会報告会の報告書は全議員に配布され、今後の議会活動の参考とする、とのこと。

場所は黒崎文化ホール。300席ほどの規模で、参加は30~40人(?)程度。パラパラ感は否めませんでしたが、まじめな市民にまじめに報告をしている、と感じられる議会報告会でした。
千葉市では「若者の政治離れが著しいので、キャンパスなどでの出前市議会なら、いい」とか「未来の有権者である子ども達へ議会の説明する『議会による子ども議会』はいい」といった発言もあります。そういった視点も、とても大切だと思います。が、まずは今の有権者にきちんと現状を説明できずして、どうして「わかもの」に注目するのでしょうかね。
余談ではありますが、決算審査委員長は共産党の女性市議。こういったところからして、千葉市議会とは風土が違うのかな・・・。

at 20:04, 湯浅美和子, -

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